法話
- お念仏からはじまる幸せ 令和6年3月 (2024年2月29日)
令和6年、今年は浄土宗が開宗され850年という記念すべき年であります。我が浄土宗としても開宗850年慶讃事業のスローガン「お念仏からはじまる幸せ」として事業が展開されております。 では「幸せ」とは何でしょうか?世間一般 […]
- 救いの手 令和6年2月 (2024年2月1日)
皆様は「本田宗一郎」という人物をご存じでしょうか。修理工から一代で日本を代表する本田技研工業株式会社(通称ホンダ)を築き上げた自動車業界の偉人です。その宗一郎氏に関するエピソードで、次のようなものがあります。 宗一郎 […]
- 西の端 令和6年1月 (2024年1月11日)
”見えるもの、見えないもの ー ながむる人の心にぞ住む” 私の寺坊は広い北海道の中でも西の端にあります。それゆえ日没時には、日本海の空と波濤を赤く染めながら沈む夕日の姿を見ることができます。 一口に赤と申しまし […]
- 蓄積 令和5年12月 (2023年12月6日)
今年もあと残りわずかとなりました。いよいよ雪の季節がやってきます。雪深い地域では、あっという間に降り積もる雪により、道がせまく通りづらくなります。二車線だった道路が一車線になり、狭い道は対向車とすれちがうのも大変になり […]
- 親孝行 令和5年11月 (2023年11月6日)
「親孝行、したいときには親はなしさりとて、墓に布団は着せられず」 生前に親孝行することの難しさが描かれています。 しかし、難しいとはいえ、両親が生きている間は経済的にも精神的に直接手をさしのべることはできます。 もし […]
- お念仏の秋 令和5年10月 (2023年10月1日)
10月になり日増しに秋を感じ、寒さがきびしい季節となりました。 境内の木々も黄色く色づき、一面に枯れ葉が落ち、その落ち葉を掃除しながら、今年ももうこの時期がきたのかと思いながら日々を過ごしております。 秋と言えば「 […]
- 今を生きる 令和5年9月 (2023年9月1日)
今年の3月東日本大震災の13回忌、あの日から12年の月日が経ちました。 しかし未だに復興への道のりが長く続いています。 私たち人類の歴史は必ず自然災害と共に歩んできました。 筆者は1993年8月11日の生まれでそ […]
- 無常迅速 令和5年8月 (2023年7月31日)
子供のころは、夏休みが心躍る最高の時でした。早起きをしてクワガタやカブトムシを捕まえ、水遊びをし、夏祭りや花火大会をどれだけ心待ちにしたことでしょうか。 しかし、楽しい時間はあっという間で、夏休みの最後には、手が付けら […]
- 親が拝めば子も拝む 令和5年7月 (2023年7月6日)
先月、お亡くなりになられたお檀家さんのお宅に枕勤めの為に向かった。 お勤めが終わり、喪主の方とお話をしていると、まだ歩き始めたばかりとおぼしき男の子が集まった親戚たちの間をすり抜けて祭壇の前にやってきた。 するとその子は […]
- わが身を省みる 令和5年6月 (2023年5月31日)
ある時、お釈迦さまは、弟子にむかって、次のように問いかけられました。 「悪いことを、悪いと知りながら、悪をなすのと、悪いことを悪いと知らないでなすのとはでは、どちらが罪が重いか」と。 すると弟子の一人が「知らないで悪をお […]