北海道にも桜の便りが届き始め、ようやく春を迎えつつあります。
新年度の忙しさも、ゴールデンウィークを迎え、ようやく一区切りという方も多いのではないでしょうか?
この5月の連休明けに、毎年「五月病」という言葉を耳にします。
ご存じの方が多いとは存じますが、五月病とは、五月の連休が明けるころに、やる気が起きなくなってしまうことです。
これが、長く続いてしまうと、学生なら留年してしまったり、社会人なら会社にいけなくなったり、その後の、うつなどのリスクも高まってくる可能性もあるそうです。
五月病の原因は、「思い描いた理想」と、「現実」の「差」に直面した時に、「やる気・目標」を見失ってしまうことにあるそうです。
例えば、受験生が、大学合格という目標に向かって、長期間の高いストレス環境で、ライバルとの熾烈な競争を戦い抜きます。やがて努力が実り、ついに合格すると、しばらくは喜べます。
しかし、ゴールデンウィークも明けると頃には一段落して、また高校時代と同じような毎日が始まります。それは、必ずしも思い描いていた、夢のキャンパスライフはなく、受験で苦労した割には喜びが少なく、さらには、大学合格という目標が達成されてしまい、これから先は何を目指せばいいのか、目標を見失ってしまうのです。
「思うとおりにならない」現実に向き合ったとき、過去の努力を虚しく感じ、将来を悲観してしまうことで、やる気が失われ、五月病にかかってしまうのです。そしてこれは、新入生だけでなくどなたにでも起こることです。
お釈迦様のお言葉に「過去に囚われてはいけない 未来を待つだけでもいけない ただ、この瞬間に集中すること」とございます。
過去から学び、未来を計画することは、とても大切です。しかし、過去と未来を考えすぎて、目の前にある大切なことを見過ごしてしまっていては、意味がありません。
やる気が出ないときに頑張って前向きになろうとしても、なかなか、うまくいかないものです。
そんな時は、頑張らず「過去」も「未来」いったん忘れて、今を楽しんでみる時間も大切です。外に出て桜やチューリップなど春の花を眺め、ゆっくりと今の自分の心と向き合って、みるのも良いかもしれません。
また、仏様の前に座って、ひたすらに南無阿弥陀仏とお称えしてみても良いでしょう。
阿弥陀様は、多くのご先祖様たちと一緒にあなたの苦悩を、しっかりと受け止めお見守りくださるはずです。
お釈迦様は「この世のものは変化し続ける。時間の流れに押し流され、同じ状態をとどめることはできない」ともお教えくださっています。
今はやる気が出ないけれど、永遠にそのままということはありません。
いつしか、やる気が出てくるはずです。それは、自分の気持ちが変わることによってかもしれませんし、やらざるを得ない状況に周囲が変化することによってかもしれません。ですから、やる気が出ない自分も、いつかは変わると軽く構えて悲観しないでいるのが、五月病の治療法かもしれませんね。
合掌