思いやりの心 令和4年7月

 今年もはや半分が過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 20代のころに人生の大先輩から「一年はだんだん早く感じるようになる、年を追うごとに加速していくからね」と言われてから十数年たちましたが、あの言葉の意味が少しずつですが、わかる気がいたします。そして、これからもっと1年の進み方が加速していくのであれば、なんと恐ろしいことだろうとも、感じております。
 さて、皆さんは7月11日に「世界人口デー」という国際記念日があることをご存じでしょうか?
昭和62年(1987年)7月11日に世界人口がおよそ50億人を超えたことが多くの関心を集めました。その後、平成2年(1990年)に、国連総会で承認され国連デーに制定されたそうです。なお、2020年には、世界人口は約77億9500万人にもなっているそうです。
 これだけ多くの人がいると様々な問題が起こることでしょう。近年、人々の共生や動植物などの自然環境との共存の大切さについて盛んに、叫ばれるのも納得できます。
 この、共生・共存の大切さは少なくても、今から約2,500年前にすでにお釈迦様がお示しくださっております。
仏教徒の心がけるべき言動に「四摂法(ししょうほう)」というものがございます。
・得たものを分かち合う
・慈愛に満ちた言葉をかける
・見返りを求めずに、人のためになることをする
・相手の立場に立って平等に接し、誰とでも協力し合う
という4つです。
いかがでしょうか? 近年、話題に上る共生・共存の内容と、よく似ています。
 日本には仏教の教えが、日常生活の中に根付いておりますので、「四摂法」についても、一般的な道徳として心がけていらっしゃる方も多いかもしれません。
このような事、実践していくには、ほんの少し自分を抑えることが必要であります。ただ、それがなかなか難しい事でもあります。
 それでも、心がけていることは大切です。お釈迦さまは「心で思うことは実現します。正しい心の持ち主には、幸運がついてくるものです。」とお示しくださっております。
もし、皆がお互いに少しずつ思いやり、誰もが思いやりあふれる行動を取れるならば、これ以上に素晴らしいことはないと思います。そうなれば私たちはどんなに幸せでしょうか。
「情けは人のためならず」思いやりのある言動は必ず自分に返ってきます。
 毎日のお念仏をお称えし仏様と向き合う時間の中に、自分の心とも向き合い、そのようなことも再確認しながら日々をお過ごしいただければ、ありがたく存じます。

合掌